キミに恋なんてありえない!?
「あ、萌桃!!」
目が合ったと思うと蒼はこちらにぶんぶんと手を振る。
柊くんも女の子達に嫌そうな顔をしながら私達を見た。
それと同時に女の子も振り返った。
……こわ。
そんな私達をお構い無しに蒼はこっちに向かってこようとしている。
「え〜もう行っちゃうの?」
「もう少しいいじゃーん」
わざと私たちに聞こえるような甘ったるい声で蒼の柊くんに言う女の子達。
そんな光景を見るだけで胸がズキンと傷んだ。