キミに恋なんてありえない!?
1番会いたくなかったのに
「え、あれって、萌桃じゃない!?」
それから屋台を回っていると近くから聞き覚えのある明るい声が。
その声を聞いた瞬間ぞくっと背筋が凍った。
4人ともその声が聞こえていたのか立ち止まった。
声の主に恐る恐る振り返ると
「あ!ほんとだ、ももたんだー!!」
「え、ももちー!久しぶりー!!」
昔の学校の友達がいた。
その子たちはぶんぶんとこちらに手を振り駆け寄ってくる。
駆け寄ってくる子の中に最初の声の主もいた。
最初の声の主。
─────心愛(ここあ)だ。