キミに恋なんてありえない!?
「蒼くんかぁ〜!かっこいいねぇ!」
とどこから出てるのか不思議なほど高い声で言う心愛。
それを聞く度に顔を下に向け下唇を噛んだ。
なんで、なんで。
ここで会うの?こんな偶然嬉しくない。
会いたくなかった。心愛にだけは。
やめて、蒼に話しかけないで。
蒼にだけは……。
ドクンと胸が変な音を立てる。
「萌桃〜!萌桃の学校にこんなイケメンいるなんてぇ。うらやましいなぁ。」
私の肩に手をおいて話し始める心愛。
「……っ!触らないで……っ!」