キミに恋なんてありえない!?




あんなに私を苦しめたくせにまだ苦しめたりないの?
まだ私が嫌いなの?


私が強くなったのはあなたのせいだった。
武道を習い始めたのも全部。



そんな疑問がずっとぐるぐる回った。

どんどん涙が溢れ出す。




世界で1番嫌いだった。絶対会いたくなかった。



せっかく心愛のこと忘れていたのに──────





なんであなたはまた私の前に現れるの?







「……ふっふぅぅ。うぅ……」



走り疲れた。

歩きながら涙を拭う。




誰か、救ってくれませんか。

私の汚れた心を変えてほしい。




< 250 / 319 >

この作品をシェア

pagetop