キミに恋なんてありえない!?
あんなに私を苦しめたくせにまだ苦しめたりないの?
まだ私が嫌いなの?
私が強くなったのはあなたのせいだった。
武道を習い始めたのも全部。
そんな疑問がずっとぐるぐる回った。
どんどん涙が溢れ出す。
世界で1番嫌いだった。絶対会いたくなかった。
せっかく心愛のこと忘れていたのに──────
なんであなたはまた私の前に現れるの?
「……ふっふぅぅ。うぅ……」
走り疲れた。
歩きながら涙を拭う。
誰か、救ってくれませんか。
私の汚れた心を変えてほしい。