キミに恋なんてありえない!?
萌桃以外に触れられたくない俺は断ろうとした時だった。
ギュッ
「……え?」
びっくりして隣にいる人を見る。
───────萌桃?
萌桃は俺と心愛ちゃんの手を取り無意識なのか心愛ちゃんを少し睨みつけていた。
「なぁに?萌桃」
と少し不機嫌な声をする心愛ちゃん。
すると、萌桃は我に返ったようにばっと手を離すと
「……っご、ごめ…なさい……っ」
と泣いているのか震える声で俺に背を向け走り出した。
「萌桃!」