キミに恋なんてありえない!?
ドキッと胸が高まる。
どういう意味……?
「萌桃……
好きだよ。
姉弟として、じゃなくて1人の女の子として萌桃が好きだ。」
……う、嘘でしょう?
今……好きって言った?
真剣な眼差しで私を見つめる蒼。
ドキドキと鼓動が加速する。
「萌桃」
「…は、はい」
「……俺の初恋、叶えてくれる?」
夢みたい。
蒼が私を……好き?
こんな嬉しいこと、この先一生ない。
ぽろぽろと涙が溢れる。
さっきも泣いたのにね。