キミに恋なんてありえない!?
抱きしめる強さを強める。
それに応えるように蒼は私の背中に腕を回した。
そんな私達を照らすように花火があがる。
ヒュー
ドン!!
パラパラパラ……
やっと想いが通じあった。
私達を姉弟にしてくれた、いや恋人にしてくれた神様に感謝しなきゃだね。
「……好きだよ」
蒼が抱きしめたまま耳元で囁く。
花火の音なんて聞こえないぐらい嬉しいセリフだった。
今、私達の関係は姉弟から恋人に変わった。