キミに恋なんてありえない!?
花火大会の帰り道、手を繋いで家へと歩く。
羽瑠と柊くんと合流すると「おめでとう!」と祝ってくれた。
羽瑠と柊くんは蒼が私を好きなことを知っていたそうだ。
「みんな協力者だったんだ……」
だから羽瑠は自信満々に頑張れって応援してくれたんだね!
あぁ……羽瑠が尊い。
「……なんか不思議だね」
ふふ、と笑う。
いつも通っているこの道で手を繋いで歩くなんて。
最初の頃の私だと絶対ありえなかったなぁ。