キミに恋なんてありえない!?
「…えっ!」
こういう時だけ察しのいいお母さんは私の頬が緩んでいるのを指摘した。
なんて言ったらいいのか分からなく、蒼をちらっと見ると私を見てニヤニヤしている。
……こいつ……
「蒼くん!どう?進展あった?」
お母さんは蒼に話しかけた。
……進展?
なんだろうと思い首を傾げる。
お父さんを見るとお父さんも知りたいのか蒼を見つめている。
すると蒼は口を開いた。
「進展というか……」
と言ったと思うと私の肩に腕を回しグイッと引き寄せられる。