キミに恋なんてありえない!?






──────1年半後




今日は私達3年生の卒業式だ。




『宇佐美萌桃』


「はい」



ステージの上に立ち名前を呼ばれる。

校長先生から卒業証書をもらうと同時に周りから、きゃー!と歓声が。




「萌桃せんぱーい!!」

「天使ー!!!」

「大好きでーーーす!!!」



……卒業式にこんな騒いでいいのかな?

そう思ったけど、言葉が嬉しすぎて背を向けていた姿勢をくるっとみんなの方を見て


ありがとう、と顔の横でピースして満面の笑みを見せた。




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