キミに恋なんてありえない!?
「え、いや私なんて全然です笑」
「どうぞ、入って」
家の中を案内されると、整理整頓されていて綺麗だった。
中からドドドドとこっちに向かってくる足跡がする。そう思った瞬間私に何かがぶつかり倒れ込んだ。
「うわあ!いってて…」
目を開けると
「ワン!!」
と私を見て目を輝かせている白い犬が1匹。その犬の横に茶色い犬がもう1匹。
「ごめんね、萌桃ちゃん。
この子達やんちゃで笑。
白い方がれんでオス。茶色い方がえまでメス。」
と苦笑いしながら蒼人さんは私を見た。
もこは肩から落ちないようにしがみついている。
「いえ。
よろしくね、れんくんえまちゃん」
そう言い笑顔を浮かべると2匹は私の頬を舐めた。
「ふふ、萌桃に懐いたみたいね」
「父さん。れんとえまがどっか行った」
男の人の声?2階から降りてきた人がこっちを向いた。