キミに恋なんてありえない!?




涙も止まり今はハンバーグを作っている。


蒼はソファでテレビを見ながらくつろいでいた。



「できたよ〜」


そう言うと蒼がぱぁぁっと顔を明るくさせて机に近づいてきた。

そんなにハンバーグが好きなんだね、ふふ。



それぞれ向かい合わせで席につき「いただきます」と蒼はハンバーグを食べた。


味の保証はしないって言ったから文句を言うことはないと思うけど…

蒼の顔をじっと見てお口に合うかなとドキドキする。



すると蒼はハンバーグを食べた瞬間顔をパッと上げて私を見た。


「…めっちゃうまい」

「ほんと!?よかったぁ」



パクパクとハンバーグを食べた蒼のお皿はもう空っぽ。

…早っ。
そう思いながら驚いていると


「隙あり〜」


といたずらっ子のような顔をして私のハンバーグを一欠片自分の口に入れた。


「あ!私のハンバーグ!!」


と蒼に説教しようと思ったけど、今日は沢山助けてもらったし結局残りのハンバーグを全部上げた。




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