キミに恋なんてありえない!?




「なに?」


蒼は急に大声を出した私をおかしそうに見つめた。

なんか勝手に照れてて恥ずかしいっっ


「ちょ、ふ、服着てよ、!」

「え?ああ。でもいつもだし」



昨日私はすぐ寝たからこうしてこの家でゆっくり過ごすのは初めて。
もちろん、蒼が裸でリビングに来ることを知ったのも初めて。


蒼…やっぱ男の子なんだ…。
ガッチリしてたもん…じゃなくて!!



すると蒼はニヤッと意地悪に笑った。

急に私に近づいてきて、突っ立って下を向いてる私を下から覗き込んできた。


「なに?照れてんの?」


多分というか絶対今顔が真っ赤だから覗き込まれてさらに熱くなった。


「うう、うっさい!」



赤くなってるのを隠すように私はそそくさとお風呂場に向かった。





もちろん後ろから


「…めっちゃ真っ赤じゃん。調子狂う」



と蒼が顔を真っ赤にして言っていたことも知らずに。




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