キミに恋なんてありえない!?




私はお風呂を出てリビングに向かう。


透けてるドアから見て中には人影があるからまだ蒼はいるんだろう。


なんで、私こんなにドキドキしてんの…?

ドアノブに手をかけたまま、深呼吸をした。
濡れたままの髪の毛の水滴が肩にかけてるタオルに湿る。


よし、とドアを開けると中にいる蒼と目が合った。


「た、ただいま戻りましたー」


あれ?

蒼は私を見たまま固まった。


「どうしたの?」



と首を傾げた。


「いや…なんでもない」



そう言った時の蒼の頬は少し赤くなってるように見えた。




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