キミに恋なんてありえない!?





え、なんで!?

だって、だって、さっきまで日差し強すぎるぐらいいい天気だったじゃん!!


急に大雨が降り出して体育館内はザワザワとしだした。



雨の匂い…好きじゃないんだよね。

傘あったっけ。

あ、折り畳み傘入ってるんだ!よかった。



……雷とか大丈夫、だよね?

ゴクンと息を飲む。



外をまじまじと見つめていると、

遠くの方が少し光った気がした。




「ひっっ!」


びっくりして思わず大きな声が漏れる。

雷苦手ってバレたらださいじゃん!なにやってんの私!


「萌桃?どうかした?」

「え?あ、な、なんでもないよ」



嘘でしょ、なんで?雷?天気予報そんなこと言ってなかったじゃん…


お願いだから雷さんあっちの方向へ行ってください…



と祈っていると

少し視線を男子達の方から感じてそっちを向く。




すると蒼と目が合った。
深刻そうな顔してる


どうしたんだろ?




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