キミに恋なんてありえない!?





帰りのHRが終わり、教室を出た。


雨はさっきより勢いを増し床に叩きつけられる音だけ聞こえる。



「なぁ、萌桃。俺傘忘れた」



外に意識をやっていておまけに雷のこと考えてたから急に蒼に声かけられてビクッと反応した。


「…私折り畳み傘あるけど」

「入れて」


1つの傘に2人で入って帰り道を歩く。
私は雷のことが不安で不安で仕方なかった。


「あ、そういえば、萌桃。
昨日の下駄箱に入ってた手紙なんだったの?」


「え?ああ。呼び出し。」


また急に声かけられてビクッとする。



「ふーん」

「何よ、自分から聞いといて興味なさそうね。」



そう話しているうちに家についた。




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