キミに恋なんてありえない!?
「えっと…っ」
すると先輩の手が伸びてきた。
腕掴まれる…!
急いで一歩後ろに下がろうとすると…
─────ダンっ!!
「萌桃に手出さないでくれません?先輩」
見るといつの間にか私と先輩の横にいた蒼。
私の目の前には蒼の腕が。
私と先輩の間に腕があり、蒼はそのまま下駄箱を殴っていた。
「…どーも、蒼王子?
ごめんねぇ、萌桃ちゃんと今喋ってるんだよねぇ。」
先輩は蒼に嫌味ありの言葉を投げた。
「それがなにか。」
「いくら萌桃ちゃんの弟でも萌桃ちゃん誘うの邪魔するなんてねぇ?
そんなにやなの?」
えぇ…。何この人…。