キミに恋なんてありえない!?




『「萌桃!!」』



…え?

電話から蒼の声が聞こえてきたと同時に近くからも声が聞こえた。



それに気づいていないのか男は私に近づいてくる。
雨なのになんでついてくんのこいつ!!



私の目の前まで男が来た時だった。



「萌桃!!」



聞き覚えのある声が男の後ろから聞こえる。

こちらに走ってくる人影。


「あ、蒼…っ」



それに気づいたのか男は私の前から走って立ち去った。




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