イケメン先生の甘すぎる溺愛
普段、休みの日に遊びに行くことはあっても、放課後は英語準備室に直行しているので、羽月と遊んだのは数えきれる程しかない。
今日くらい良いかと思いながら、私は誠也に、今日は行かないとメッセージを送った。
我ながら、可愛げのない文章だ。
必要最低限の文で絵文字もない。
初めて送る相手なら、怒ってる?と勘違いでもしそうな感じだった。
あくまでも、初めての相手なら......だ。
学校を出る頃に来た返事には、了解、その2文字だけだった。
誠也らしいって言えば、誠也らしいけど、少しはヤキモチを焼いて欲しいものだ。
私のその想いは口には出さずに、スマホをポケットに戻した。
「ところで、羽月どこに行くの?」
「ん?駅前のショッピングモールだよ。駅で待ち合わせする事になってるんだけどーー」
学校から駅までは5分もかからないので、話しているうちに、私たちは駅に着いた。
キョロキョロと見回しながら、目当ての人達が居ないか探す羽月につられて、私も視線を動かす。