イケメン先生の甘すぎる溺愛
「一体、なんの為に今日呼び出したと思ってるんだ」
「え、私に会うためじゃないの?」
「バカ、この点数をどうにかする為だ」
2人きりになりたくて呼び出されたのだと思ったけれど、違ったらしい。
てっきり、寂しくなって呼び出したのかと......って、顔怖いから!冗談だから!
キッと睨んでくる誠也も、かっこいいと思ってしまう私は、重症だろう。
「とにかく、やるぞ?」
「はーい、先生~」
間延びした私の返事に、溜息をつきながらも誠也は丁寧に説明を始めた。
そして、10分後ーー。
「だ、か、ら、どうしてそうなる?」
「もう、わかんないよ、頭パンクする」
とりあえず、小テストの復習をしたのだけれど、全く進まないーー。
終わりが見えない。
小テストだから、15問しかないのだけれど、まだ2問しか進んでいない。
それに、あっていた問題は勘で解いたものなので、もう一度やれと言われてもできるはずがなかった。
「説明するから、聞いとけよ?」