イケメン先生の甘すぎる溺愛
耳元で囁かれた言葉にドキッとした。
それだけで私の頭の中は、誠也でいっぱいになる。
「分かったか?」
「うん」
「他の男と遊ぶなよ?」
「うん。でも羽月とは遊ぶよ?」
「それはいい。でも絶対連絡すること」
「うん、分かった」
がっちりと抱きしめられたまま、言われる。
その腕からは、ちゃんと好きが伝わってきた。
独占欲を出してくれるのも、悪くない。
「じゃあ、今度の土曜は俺ん家来いよ?」
「うんーーって、え?」
流れで、返事しちゃったよ。
今、俺ん家来いって言わなかった?
「言ったな?これ、決定事項だから」
誠也はニヤッと笑って言った。
ーーやられた。
いくら幼なじみとは言え、家に行くのは数年ぶりだ。
緊張しないわけがない。
それに、初デートが家ってーー、難易度高すぎない?
土曜日までは、まだ数日あるのに、早くも意識してしまい、全身がドキドキと素早く脈打っていた。