イケメン先生の甘すぎる溺愛
3.お家デート
ついに、この日が来てしまったーー。
今日は、約束した土曜日の10時35分。
私は、朝から1人ファッションショーを繰り広げている。
「あぁ~もうどうしようっ!」
着ては、脱いでを繰り返して既に1時間が経っている。
こんなことなら、昨日のうちに決めておくんだったな......。
約束したのは、11時。
残り30分を切っている。
そろそろ決めないと、本当にやばい。
「これでいいや!」
私が手に取ったのは、膝上丈のワンピ。
ウエストの所で、キュッと閉まっているデザインで可愛い。
お気に入りの服のひとつだ。
急いで着替え、軽く慣れていないメイクをして、髪を少し巻いた。
鏡の前に立ってみると、普段と違う姿に少し違和感がある。
「おかしくないかな......?」
デートだからって、意識しすぎ?
でも、せっかく学校以外で会えるのだから、可愛いと思ってもらいたい。
身だしなみを最終確認していると、机の上に置いてあるスマホから、着信音が鳴った。