イケメン先生の甘すぎる溺愛
昔遊んだ、おもちゃなどは一切なく、オシャレな家具でまとまっている。
本棚には、英語の資料らしきものや、洋書なども置いてあった。
私には絶対に読めなさそうだ......。
「なにしてんの?」
突然声がして、ビクッと肩が上がる。
部屋の物を物色しているうちに、誠也が飲み物を持って部屋に入ってきていた。
「な、なにも!」
「そう、座れば?」
ミニテーブルの上に飲み物を置いて、誠也はベットを背もたれにして座った。
座ればと言われてもーー、どこに?正面?でも、恥ずかしくて顔が見れない気がする......。
「早く座れよ」
あろうことか、そう言った誠也は、自分の隣をポンポンと叩いていた。
まさかの隣!?
距離が近すぎて、それこそ更に緊張するだろう。
「ん?来ないの?」
いつもより、声が優しく聞こえる。
こんなに意識してしまうのは、私だけなのだろうか。
ーー余裕の雰囲気を出している誠也がムカつく。
「座りますっ!」
もう、こうなったら、やるしかない。