イケメン先生の甘すぎる溺愛
説明通りに単語を当てはめてみる。
「うん、正解。やれば出来んじゃねーか」
誠也が、そう言って微笑んだーー。
レアだ!普段無表情で、あまり表情を崩さない誠也が笑っている。
私のやる気は、分かりやすく上がった。
「次のも教えて」
「これはーー」
一つ一つ、分かりやすく説明してくれたおかげで、15問全ての問題を解くことができた。
「終わったぁ~」
「それはこっちのセリフだ。こんなに時間かかるとは......ほとんど去年の復讐だぞ?」
呆れたように言われたけれど、英語は1年生の後半からついていけてない。
初めのうちは、アルファベットや簡単な文法だったから、何とかなっていたけれど、それ以降は訳が分からなかった。
「だって、去年は誠ちゃん担当じゃ無かったじゃん」
1年生の担当は、別の先生がしていた。
それを知った時は、正直ガッカリしたけれど、今年は誠也が2年生の担当になり、授業でも会えるようになったのだった。