イケメン先生の甘すぎる溺愛

初めての、噛み付くようなキスに甘い声が漏れる。


私は、ついて行くのに必死だった。

もちろん、嫌だなんて思わない。


離された頃には、息も上がり、身体の力が入らなかった。



「はぁ......誠ちゃん、すき」



離された後、無意識に出たその言葉。


誠也は何故か固まって、目を見開いていた。



「おまっーー不意打ちはずるい」



余裕のあった誠也の顔は、見る見るうちに私と同じくらい真っ赤になっていく。


見られたくないのか、顔を隠すように私を抱きしめた。



「こんな事なら、家になんて誘うんじゃなかった」



耳元で言われたその言葉に、今度は私が固まった。


そんなに嫌だったの？

来て欲しくなかった？


そんな想いが頭の中を巡り、思考を奪っていく。



「誠ちゃん......来てごめんね、帰るね」



だから、離してーー。

そう言おうとした。



「まって、なんでそうなる？」



遮ってきた誠也は、抱きしめていた手を少し緩めて、私の顔を除いてくる。