イケメン先生の甘すぎる溺愛
「だって、誘うんじゃ無かったって......」
「それ、勘違いしてるから。これ以上は、杏が可愛すぎて手を出しそうになるから、そう言っただけだ」
かわっ!?
嫌になった訳じゃなくて?
「大体、この状況でなんでその考えになるんだよ」
言われた言葉にばかり気を取られていたけれど、今は抱きしめられているところだ。
いくらなんでも、抱きしめながら嫌いと言う人は居ないだろう。
ただの、私の早とちりだった。
「ごめんなさい......」
「はぁ、俺がどれだけ我慢してるかーー。杏、俺がお前が好きだって事はこの先も変わらない。それだけは覚えておけよ」
「っ......うん!」
その言葉が、私にとってどれだけ嬉しいか、きっと誠也には想像出来ないだろう。
可愛いはもちろん、好きって言って貰えた事なんて、初めてだ。
告白した時ですから、好きって言葉は、言って貰えなかった。
普段は照れ隠しなのか、絶対に言って貰えないこの言葉を言って貰えて、私は嬉しさのあまり、1度離れたこの距離をゼロにした。