イケメン先生の甘すぎる溺愛
優しい笑顔で、丁寧に説明している誠也に、周りのクラスメイトは目がハートになっている。
私なんかより、可愛い子に囲まれているんだ。
誠也からしたら、嬉しいに決まってる。
でもーー。
「嫌だな......」
直接言えたら、どれだけ良いだろう。
正々堂々と、隣に立っていたい。
「何が嫌なの?」
羽月に、聞かれていたらしい。
「な、なんでもない!」
「ふ~ん」
なんだか、見透かされている様な目で見られている。
相談くらいは、してもいいかな......。
「あの、実はね、友達から聞いたことなんだけどーー」
そう切り出してから、私は今思っていることを話した。
「友達の彼氏が、最近素っ気ないらしいの。理由は分からないけどーー。
それに、すごいモテているんだって。可愛い子ばっかりに......。でも、隠れて付き合っているから、それを見ているしかないのが辛いし、素っ気なくされる理由も分からないらしいんだけど、羽月だったらどうする?」