イケメン先生の甘すぎる溺愛
「はぁ......俺が担当になったからには、点数上げるからな、覚悟しとけよ?」
教科が英語って言うのは、正直逃げたいけれど、誠也が教えてくれるなら、ウェルカムだ。
喜んで教えてもらおう。
そう思ったところで、タイミングよく最終下校時刻を告げる、チャイムが鳴った。
「今日はここまでだ。そろそろ帰れ」
「えぇ、誠ちゃん送ってくれないの?」
ここは、わざと甘えた声を出してみる。
まぁ、送ってくれないことなんて分かっているけどね。
一緒に帰っている所を他の人に見られたら大変なことになるだろうしーー。
「バカなこと言うな、さっさと帰れ」
ほんと、釣れない。
ちょっとくらい、寂しいと思ってくれてもいいのに。
昔から、ぶっきらぼうだから、仕方ないっちゃ仕方ないけれど......。
私と付き合ってくれたのも、どうしてなのか分からない。
今までは、軽くあしらわれていたのに、突然だったからーー。