もう失うものなんて
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朝、起きて体を起こすのがだるかった
いつものことといえばいつものこと
7時に起きて8時に家を出る
いつもの日課は変わらない
そう思っていると
「父さんが呼んでる」
希空にぃが声をかけてきた
今日から父親が2日間出張にいく
もしかしてとは思ったけど
「しばらく会えないからな。寂しくなるだろ?」
そう言っていつもの部屋に連れてかれた
何分たっただろうか
5分?10分?
時間が短くて助かった
「いくら感情失くしたって痛いものは痛いよな、、、」
不意に見た時計が8時を指していた
8時には家を出なきゃいけないから急いで家を出た
希空にぃは、とっくに家にはいなかった