大切なあなたへ~ありがとう~
翔「昴、あれ取ってきて」

昴「はい、って呼び捨て!?」

翔「歳近いんだからいいだろ?」

昴「それでも、俺は、翔先輩なんですけどね」

翔「なんだったら、タメでもいいし、呼び捨てでもいいぞ」

昴「でも…」

翔「そんなことは、いいけど、早く取ってきて!」

昴「はい!」



翔「ごめんな、夏美ちょっと熱下がんないから強めの注射打つな」

夏美「痛い」

翔「頭痛いな、注射だけ頑張ってくれ」

夏美「コクンッ」



昴「持ってきました」

翔「ありがとな」

翔「夏美横向けるか?」

夏美「?」

注射打つのに横向いていいのか?

翔「ちょっと強めの注射だから1番筋肉が大きいおしりに打つんだよ」

夏美「(´Д`)ハア…」

絶対痛いやつじゃん

昴「ごめんな、動かして抑えるよ」

抑える力強っ
この、頭の痛さから開放されるんだったらもう、なんだっていい

翔「ごめんな、ちょっとチクッとするぞ」

チクッ

夏美「痛っ、たい」

翔「薬入れるからもっと痛くなるけど、動くなよ」

夏美「コクンッ」

翔「ごめん」

痛い痛い痛い、なにこれ!?めっちゃ痛い

夏美「グズんッ」

翔「はい、終わり」

昴「よく頑張ったな」

翔「おつかれさん、寝ていいよ」

夏美「コクンッ」
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