大切なあなたへ～ありがとう～

チラッ

佳音がカーテンの隙間から覗いてるから、手招きしてあげた

テクテク

夏美「どうしたの？」

佳音「栞ちゃんウザイ」

夏美「しょうがないよ」

佳音「体調大丈夫？」

夏美「大丈夫だよ」

佳音「正直に」

夏美「ごめん、やばい」

さっきから貧血が…

佳音「翔よぼうか？」

夏美「佳音は、寝てなくていいの？」

佳音「話をそらさない！」

夏美「ごめんなさい」

佳音「翔呼んでくるよ」

夏美「いいよ」

佳音「我慢して退院出来なくなったら私怒るよ！？」

夏美「えー」

佳音「ナースコールする？」

夏美「昴来ちゃう」

佳音「だよね」

夏美「一緒にナースステーション行ってくれない？」

佳音「けど、夏美は、貧血出てるから歩けないでしょ？」

夏美「佳音が肩貸してくれたら行けるかも」

佳音「私呼んでくるのに」

夏美「けど、栞ちゃんと昴が… ってあ！電話すればいいんだ翔のスマホに」

佳音「なるほど」