母校でデート
第三話 「青い空に白い雲」
二人で空を見上げた。青く澄み渡る大きな空がどこまでも広がっていた。
わずかに白い雲たちが自由にその中を悠々と遊んでいた。
上空にはきっと風が強く吹いているのか、色々な形をした白い雲たちは
丸く合わさったり、行儀悪く四方に千切れたり、雲どうし追い駆けっこ
をしているようだった。
「あの白い雲たち、追い駆けっこしてるよ、なんかさ~、あの頃の僕たち
みたいだね」
「うふふふ、子供みたいなこと言ってるのね、可愛い~」
“このまま時間よ止まってくれ!!
いつまでもこのまま、ゆうこさんと一緒に居たい!!!“
空に向かって僕は心の中でそう呟いていた。
他愛も無い、ゆうこさんとの二言三言の会話に、僕は夢うつつながらにも
幸せを感じていた。
いつの間にか、お日様はアタマのてっぺんを少し過ぎて時折に春めいた
生ぬるいそよ風がゆうこさんのしなやかな髪を優しく揺らしていた。
彼女は春の予感が漂う温かな陽だまりの中であの頃と何も変わらない
少女のような可愛らしさで輝いて見えた。
二人で空を見上げた。青く澄み渡る大きな空がどこまでも広がっていた。
わずかに白い雲たちが自由にその中を悠々と遊んでいた。
上空にはきっと風が強く吹いているのか、色々な形をした白い雲たちは
丸く合わさったり、行儀悪く四方に千切れたり、雲どうし追い駆けっこ
をしているようだった。
「あの白い雲たち、追い駆けっこしてるよ、なんかさ~、あの頃の僕たち
みたいだね」
「うふふふ、子供みたいなこと言ってるのね、可愛い~」
“このまま時間よ止まってくれ!!
いつまでもこのまま、ゆうこさんと一緒に居たい!!!“
空に向かって僕は心の中でそう呟いていた。
他愛も無い、ゆうこさんとの二言三言の会話に、僕は夢うつつながらにも
幸せを感じていた。
いつの間にか、お日様はアタマのてっぺんを少し過ぎて時折に春めいた
生ぬるいそよ風がゆうこさんのしなやかな髪を優しく揺らしていた。
彼女は春の予感が漂う温かな陽だまりの中であの頃と何も変わらない
少女のような可愛らしさで輝いて見えた。