孤独なお姫様
ヴオンヴオンッ
遠くから無数のバイクの音が聞こえる。

やがて音が近づいてくる。
薫「ッあなた...あれってもしかして...」
利「クソッどうして今来るんだッ!」
なにやら焦る2人。

『ぱぱ、ままどうしたの?』
当時幼かった私は何も知らなかった。

薫「美咲は気にしなくて大丈夫よニコッ」
お母さんは私を抱きしめた。
車は一旦その場に止まった。

ヴオンッヴオンッ
バイクは車を囲むように走っている。
薫「あなたッ、どうするの?」
利「俺たちには美咲がいる...負けるわけにはいかない」
再びエンジンをつけ車を発車させた。

無数のバイクもスピードをあげて追いかけてくる。
< 125 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop