孤独なお姫様
_このとき、私たちは後ろにばかり気を取られていてこちらに向かってくる車に気づかなった。

スピードを上げたまま角を曲がった
次の瞬間_

薫「っ!みさきッ!」
お母さんは私を強く抱きしめ、叫んだ。
利「ッ!」
お父さんは急ブレーキをかけた。

が、間に合わなかった。

ドンッ!!!!
強い衝撃が私たちを襲う。

_
ん...ここは...?
目を開けると辺り一面真っ赤だった。

サイレンの音が聞こえ、車が燃える音も聞こえる。

ぱぱ...まま?どこにいるの?

力を振り絞り、辺りを彷徨う。
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