孤独なお姫様

蓮「親戚ってこの前話してくれたやつか?」
んーやっぱそう思うよね。
嘘はつきたくないけど…言えないから。

『そうだよ。お茶でもしないかって』
苦しい理由だけどちゃんと伝わったかな?


『送ってくれてありがとね』
蓮「…ん」
バイクをから降りて「またあした」って言おうとしたとき、蓮が口を開いた。
蓮「…なあ、他に隠してることないよな?」
さっきの親戚のことバレてる…?
けど正直にはなれなくて『…ないよ』と言った。

蓮「…ならいい。じゃあまたな」
『うん。またあした』
バイクが見えなくなるのを確認したらスマホを取り出し、電話をかける。

ワンコールで出た。流石。
『あ、もしもし旭陽?私だけど』
旭「…美咲?」
『そう私。悪いけど、車で私の家まで迎えにきてくれない?』
旭「わかった。すぐに迎えに行かせる」
そう言って電話を切る。
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