孤独なお姫様
楠「そーですか?普通っすよハハッ」
この人は楠 辰也。
私のお迎え担当。紫髪のオールバックはいつみても派手。

『そろそろ髪色変えたら?』
楠「いやっすよ〜傷みますもん」
もんってなんだ、もんって。
染めてる時点で傷んでるから笑

車の中で黒髪のウィッグを取り外す。
綺麗な金色の地毛になった。

_キキッ
着いた。...懐かしい。
ここは私の本家の神崎組。
深紅を基調とした建物だ。門には大きく「神崎組」と書かれた札が掛かっている。

門を潜り抜け正面のデカい扉を開く。
中にはたくさんの使用人がズラっと並んでいた。
「「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」」
やたらと声が響く。

旭「あ、お嬢!もういらしたんですね」
旭陽が駆け寄ってきた。
『楠の荒っぽい運転のおかげでね』
旭「そうなんですね。お部屋で詳しくお話しいたします。」
『そう。わかったわ』
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