孤独なお姫様
ー旭陽sideー
美咲とは昔からの仲で、幼馴染みみたいな関係。
俺も美咲の両親には良くしてもらっていた。
けどそんなある日、美咲の両親が事故に遭い亡くなった。
俺たちはまだ幼かったから深く干渉はしなかった。
ーそれから何年も経ち、つい最近その事故について調べた。
俺はハッカーの世界でNo.2だからだいたいの情報は調べれば出てくる。

…画面を見ると信じられないことが書かれていた。
あれは事故に見せかけた殺人事件だと。
最近ニュースになっている轢き逃げ事件と手口は同じ。

あの日、車に乗っていたのはある組の手下で轢くように命令された。
無数のバイクで追いかけて、ー意識をそっちに集中させたところを狙って轢いた。


旭「…俺もついい最近このことを知ったんだ」
…なにそれ。私たちはずっと騙されたってこと?

旭「でも1番重要な、命令した奴はいくら調べても出てこなかった」
旭陽で出てこないってことは…私と変わらないレベルってこと?
『私が調べる。少し時間もらうね、わかったら言うから』
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