孤独なお姫様
隼「ッてんめえ、意味わかんねーこと言ってんじゃねえよ!」
そう言って私に殴りかかる。
蓮「ッみさき!」
蓮が守ろうと駆け寄ってくるが
その前に…隼人の拳を素手で受け止める。

パシッ
隼「ッな、なんだよ…!」
私が隼人の拳を止められたことにその場が固まる。
『…言っておくけど、私あんたたちより強いから』
そういって思い切り突き放す。
隼「そんなわけねえだろッ…ふざけた真似しやがって」
隼人を睨みつけ、ドス黒い殺気を出す。

全「「「「「「ッ」」」」」」
全員息を呑むのが分かった。
『…なーんてね。』
ニッコリ笑顔で言って何事もなかったように振る舞う。

そのとき蓮が私のことをじっと見ていることなんか気づかなかった。


あの後結局蘭龍とはそのまま解散し、倉庫へと戻ってきた。
奏「それにしても、蘭龍の姫どうしたんだろうね」
春「あーたしかに。連絡もないってやばいよな?」
奏「族のことで最新の情報だと…嵐鬼が潰されたことぐらいかな」
え、今なんて言った?嵐鬼が潰された?
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