孤独なお姫様

気がつけばもう3時半を回っていた。
旭「もう大体の人が来てるはずだから、俺はちょっと様子見してくる。あ、美咲挨拶だからね」
そう言って足早に言ってしまった。
挨拶か〜あれ地味に緊張するんだよね。
まあ気楽にやろう。

ー

旭「美咲…もうすぐだから行くよ」
旭陽が私を呼びに来た。
『わかった』

ー
会場にはすでに沢山の人で賑わっていた。
【えーそれでは準備ができましたのでお呼び致します…神崎美咲様です】
アナウンスの声と共に会場へ足を進める。
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ
沢山の拍手の中、私と旭陽は肩を並べて歩いていく。
「おお、今日もお綺麗ですね」
「美しい…」
丁寧にお辞儀をしながらやっと席につく。