孤独なお姫様
やっぱり緊張するな…。
すうー息を深く吸う。
『みなさんお忙しい中、おいでくださり誠にありがとうございます。私、主催者の神崎美咲です。…よろしくお願い致します』
パチパチパチッ
次に旭陽が挨拶をする。
旭「続いて、私美咲様の右腕になりました。木村旭陽です。よろしくお願い致します」
パチパチパチッ

席につくと食事が始まる。
男「美咲さん!もし良かったらこのあと僕と飲みませんか?」
誰だこいつ…。確か…片野…下のなまえは知らないな。
こういう時でもいい顔をしなければいけないから、すっごい疲れる。
『ごめんなさい、私…このあと用事がありますのでニコッ』
男「そんなこと言わないでくださいよ〜ほんの少しで構いませんから!」
チッさっさと引っ込めよ。なーんて言えない。

返答に困っていると、
旭「申し訳ございません片野様。お嬢様と密接にお話しされるはどうかと…」
旭陽が助け舟を出してくれた。
男「ッあ、ですよね!すいません!」
男はそういい、去って行った。
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