孤独なお姫様
ー莉子sideー

北斗から連絡が来るまでずっとスパイとして蘭龍に居座っていた。
美咲ちゃんがいなくなってから、何故か元気がないみんな。
『ね〜樹!今度デートしよっ?』
樹「…」
そう言ってもなにも反応がなかったり…どこか上の空を向いていた。
それでも私はめげることなく、全ては北斗のために頑張った。

クリスマスの数日前。
プルルルルッ
スマホがなった。
雅也からだ…。
〈※雅也は嵐鬼の副総長です〉
『…はい』
雅「もしもし?俺だけど…実は…」
電話を切り終わるとすぐに家をでた。

北斗が意識不明の重体と連絡が来たのだ。
っ北斗!北斗が危ない!
そう思い、無我夢中で病院までは知った。

ガラガラっ
病院のドアを勢いよく開けると、全身包帯で巻かれた北斗の姿があった。
『ッ北斗!!』
駆け寄り、手を握る。
< 209 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop