孤独なお姫様
『なんで北斗が…』
雅「…こいつ、1人で京極組に乗り込んだんだ」
いつのまにかすぐ横に雅也がいた。
雅「今までしてたことは間違ってたって…。巻き込みたくなかったから莉子を蘭龍にいかせたんだ」
北斗…。私に言ってくれてもよかったのに…。
雅「俺はなにもできなかった。反省してる」
『ううん、雅也は悪くない。…私が気づいてたら…』
あのとき北斗の側に居てあげてたら…たくさんの後悔が押し寄せる。

雅「そんなこと言っても北斗は喜ばないよ。…ありがとう、それでいいんじゃないの?」
『そっか。…ありがとう、北斗』

あの後、雅也からなにがあったのか全部教えてもらった。
私に暴力を振ったこと、そして京極組と手を組んだこと。
全てが間違っていたことに気づいた北斗は1人で京極組に行き、なにもなかったことにして欲しいと頼んだ。相手は承諾したが、口封じのために北斗を襲った。
そして今、意識重体になっている。
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