孤独なお姫様

莉「…っていうことなの。蘭龍のみんなには勿論、美咲ちゃんにまであんな酷いことして…許されることじゃないのは分かってるけど、本当にごめんなさいｯ！」
私と蘭龍に向かって頭を下げる。
『…顔あげて？』
目が真っ赤に充血している莉子ちゃんと目が合う。

『私、逆に莉子ちゃんが追い出してくれてよかったよ？』
莉「え？」
『追い出してくれたから、今こうして白龍のみんなと一緒にいれてるの。だからある意味感謝してる』
そういうと、少し笑って彼女は言った。
莉「ｯ馬鹿じゃないの」

樹「…たしかに簡単には許すことは出来ない。けどな、俺たちは仲間だろ？」
優「そーだよ！りーちゃんがスパイだったとしてもなにも変わらないよ！」
莉子ちゃんは泣き崩れ、蘭龍のみんなが駆け寄る。

蓮「戻りたいか？」
唐突に蓮がそんなことを聞いてきた。
今はきっぱり言える。
『ううん、私の居場所は此処でしょ？』
そう言うと、白龍のみんなは優しく微笑んでくれた。