孤独なお姫様
『こんのッ!』
思い切り殴り掛かろうとしたが、周りの男に阻止された。
智「今日はどうこうするつもりはなくてさ〜、ちょっと話があってきたわけよ」
京極は私の耳元に口元を近づけて言った。
智「君があのことを無かったことにして1位を俺のところに譲ってくれたら、君たちのことは見逃してあげるよ?」

なにそれ。本当は殺人だったのにそれを鵜呑みにするってこと?
『そんなのするわけなー智「もし、断るんだったら彼等も同じ目にあうかもね?ニヤッ」
ッみんなだけは…みんなだけは手を出して欲しくない。
智「クスッじゃあ、次の日曜日に答え合わせをしよう。それまで手ぶらで待っててあげるよ」
そう言って暗闇の中へと消えて行った。


しばらくその場に座り込んだ。
プルルルル
スマホが鳴る。
蓮「美咲?……いまどこに居る」
何も答えない私に異変を感じたのかそうきいた。
『…あいつが…京極がッ』
蓮「いいから落ち着け。どこに居る?」
『〇〇の交差点のとこ…』
蓮「わかった。今すぐ行くからそこを動くなよ」


数分後。
蓮「美咲っ!」
息を切らした蓮が駆け寄ってきた。
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