孤独なお姫様
『…最初からわたしの両親殺すことが目的だったわけ?』
目を逸らさずに聞く。
智「当たり前。ってか全部お前のせいだよ?」
え…私のせい?思わず立ち止まる。
『どういうこと』
智「お前が産まれて来なかったら両親は死ななかったんだよ?」
『…』
智「だってさ〜あの日誕生日プレゼント買いに行ってたらしいじゃん?んーで、帰りにバーンってなったから〜…言ってる意味わかるよね?ニヤッ」
…私が産まれてこなかったら、その誕生日の日にはどこにも行かなかったはず…。
死ななくて済んだってこと??
私の…わたしのせいなの?

閉ざされた闇が再び開き始める。
智「そーそーその顔。闇に落ちてますっていうその顔。俺の大好物なんだよね〜クスッ」
いや、そんなわけない。
私が産まれていてもいずれかは殺してた。

『残念だけど、あなたの思い通りにはさせない。言ったでしょう、両親の仇は私がとるって』
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