孤独なお姫様
ゆっくりと樹の前まで足を進める。
良く見ると、莉子の姿も見えた。

『話があるって聞いてきたんだけど…なに?』
樹「…あの日のことを改めて謝りたいんだ」
あの日…。私が此処から追い出された日のこと。
私はあの日、人を信じることができなくなった。
彼等には沢山傷つけられた。

サッと横に並び、私に頭を下げる。
優「ごめん、みーちゃん…信じてあげられなくて」
隼「最低なことをした…すまん!」
蒼「ごめん…俺酷いことした」
海「許されることじゃありませんが…本当にすいませんでした」
樹「すまなかった…総長としてお前を見捨ててしまった…」
涙が自然と溢れ出てくる。

『ッもう、遅いよッもっと前に言って欲しかったッ!』
泣きながら言うと、彼等の顔が歪んだ。

莉「私も…本当にごめん。」
莉子が頭を下げる。
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