孤独なお姫様
黒髪に金のメッシュ。

目は二重で、思わずその目に吸い込まれそうになる。

『助けてくれてありがとうございます』

そう言い、帰ろうとしたとき
男に腕を掴まれる。

『…なんですか?』

?「…お前は闇蝶か?」

『そうですけど、なにか?』

?「いや、なんでもねぇ。またな」

男はそう言い足早に立ち去った。

私はこのときの〝またな〟の意味など知るよしもなかった。
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