孤独なお姫様
帰ろうとする女の腕を掴み止めた。

女「…なんですか?」
『…お前は闇蝶か?』

女「そうですけど、なにか?」
…やっぱりか。

『いや、なんでもねえ。またな』
俺はそういい立ち去った。

ーー闇蝶。

裏の世界で知らない奴はいないだろう。
闇蝶は主に汚い真似をする族潰しをしている伝説の一匹狼。
闘うときに放つ異様なオーラ。素早い動き。全てを兼ね備えた女だ。
下手したら俺よりも強いかもしれない。

まさか会えるとは思ってもいなかった。
実は俺の下っ端が1年前、卑怯な族にやられていたとき助けてくれたのが闇蝶。
お礼を言おうとしたが会えずにいた。

さっき偶然会えたがいえなかった。また会えたら言おう。そう誓った。
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