置き日記から始まる恋。



放課後、今日は補修がないのであやめちゃんと2人で帰る。






「祐希、勉強してる?」


「あやめちゃん!心配はご無用だよ!」






私が自信を持ってそう言うと、あやめちゃんは怪しい...という顔を私に向ける。








「なんでそう言えるのかな、祐希〜」


「えーとね、彗くんが教えてくれるの!」


「うわ、そこまで進展してるの!」






私が答えたあと、あやめちゃんが何かを言ったけど、聞こえなかった。








「祐希の赤点を免れるなら、まだいいかー」


「うん!しかも、彗くんは教え方も上手いし!」







彗くんの落ち着く声と、優しい教え方があれば私は赤点は絶対免れるもん...!!








「私、今回から必要ないみたいだな...」


「え!それは困るよ!あやめちゃんの教え方も違う意味で好きだし!」


「えー、祐希にそう言われるのは嬉しいけどなぁ」
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