SUMMER☆★DAY小説
夏祭りで・・・
「え・・・神社の夏祭りで花火大会?」
「うん、そう!南川神社なんだけどね・・・花火の後に告白すると、その恋が成就するんだって噂なんだよ♪」
「そうなんだ。でも、なんで急に?」
「みゆあちゃん、孝宏くんと最近話してないんでしょ?気分転換に誘ったらどうかと思って。」
そういえば、孝宏くんと
最後に話したのは
中学3年の卒業式以来かな
同じ高校にはなれたけど、2学期になってーーー
『孝宏くんって、好きな人
いるらしいよ?』
と
そういう噂を聞いたーーー
ただの噂だけどね
孝宏くんの、後ろ姿を見る度に
胸が張り裂けそうになったのは
何度あった事か・・・
あの時から、ずっと逃げてばかりだったよねーーー
「高校生活最後なんだし、楽しまないと損するよ。頑張って告白してね♪」
「真由美ちゃん・・・ありがとう。私
頑張ってみるよ。」
そうだよね
いつまでも逃げてばかりじゃ
駄目だよね?
孝宏くんに告白しよう
高校生最後の恋として
せめてもの償いを今この手でーーー